【認知科学とUIデザイン #2】マジカルナンバーに基づいたデザイン

【認知科学とUIデザイン】第2回の記事です。
 

 
前回の記事 #1 はこちら。


 
 
 
 
 

今回は「マジカルナンバー」についてです。
 
 

「マジカルナンバー」とは?

 
マジカルナンバーとは、簡単に言うと人間が短期的に記憶できる要素の数です。
 
このマジカルナンバー、つまり人が一度に覚えられる要素の数は 4±1 と言われています。
(昔は 7±2 とも言われていましたが、現在の研究では 4±1 というのが定説です。)
 
 

 
 
 
5個まではほぼ100%覚えることができるのですが、6個になると若干暗記率が低下し、7個以上ではガクッと暗記率が落ちてしまいます。
 
 
 
 
ちなみにエンジニアだと「マジックナンバー」という単語を連想するかもしれませんが、まったくの別物です。
(マジックナンバー:プログラム中に記述された定数値のこと)
 

日常で利用されているマジカルナンバー

 
このマジカルナンバーは日常的に多くの場面で利用されています。
 
 
 
 
 
例えば、スマートフォンや銀行口座、南京錠などの暗証番号。
 
多くの場合4桁の数字ですよね。
 
 
 
これは人間が無理なく覚えることのできる桁が4±1桁だからなのです。
 
 
 
 
 
UIの話とは少し離れますが、脱出ゲームでのパスワードもこれに倣って多くは4桁です。
 
また、ボタンをある規則に従って順番に押すようなギミックでも、多くの場合6回以内の試行で終わるようになっています。
 
 
 
7桁以上のパスワードにしたり、7回以上ボタンを順番に押すようなギミックを作ってしまうと、プレイヤーは「解法は分かっているのに単純に覚えていられない」という状態になってしまいます。
 
こうなると一気につまらなさを感じてしまうので、脱出ゲームを作る時には要注意。
必ず6回以内の試行で終わるようにギミックを作りましょう。
 
 
 
 
 
 
 
話が少しそれましたが、他にも数字の羅列ではマジカルナンバーが多く使われています。
 
 
 
例えば電話番号を考えてみてください。
 
携帯の電話番号であれば、「090-1234-5678」のような形式です。
 
 
 
これも「3桁 – 4桁 – 4桁」となっており、各かたまりが4±1桁に収まっています。
 
 
 
ハイフンを消して「09012345678」と11桁並べて書かれるとまず覚えられないですが、ハイフンを入れて4桁以内に区切ることで覚えやすくしているのです。
 
 
 
 
 
 
電話番号以外にも郵便番号やクレジットカード番号、免許証の番号なんかも4桁以内に区切られています。
 

マジカルナンバーをUIに利用する

本題、UIでの利用方法です。
 
 
 
 
人間が簡単に記憶できるのは4±1個の要素だけ。
 
 
 
ということは、たくさんの要素を一度に見せてしまうと、ユーザーはそのUI配置を覚えられないのです。
 
 
 
 
 
 
 
前回同様、コロプラの「白猫テニス」を例に説明します。
 

 
 
 
 
この画面の、特に下半分には様々なボタンが存在しています。
 
 
 
しかし、前回記事で述べたゲシュタルト要因を利用したり、そしてそのそれぞれのグループ内ではボタンを4±1個以内にすることで、分かりやすくしています。
 
 
 
これによって、「あの画面のここにはこれをするボタンがあったな」とユーザーが思い出しやすくなり、自分のしたい行動がすぐにできるようになります。
 
 
 
 
もし全てのボタンが一覧表示されている画面があった場合、1タップで全ての行動ができるわけですよね。
 
しかし実際には、複数タップと画面遷移を挟んででもボタンは4±1個以内に抑えたほうが、ユーザーは快適さを感じるのです。
 
 

まとめ

人間が記憶できる数の限界である「マジカルナンバー」についてご紹介しました。
 
 
 

  • 人間がパッと覚えられるのは4±1個まで
  • タブやボタンが並ぶ数は4±1個以内に抑えると良い

 

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